最近時AIが流行っています。
その中で、写真に関しても自動補正してくれる機能がちらほらと出てきています。
私は使ったことはありませんが、果たしてどのくらい使えるのか興味はあります。
そこで今回は自動補正の有効性について検証してみました。
風景画の場合
まずは自動補正として有効だと思われるザ・風景画で検証します。
始めに花と神社を被写体にした白山神社の写真です。
↓オリジナル(Nikon Z50)
↓Lightroom自動補正
↓Googleフォト
あれ?Lightroomはほとんど塗り絵状態?
彩度を高くしてコントラストを高めにしておけばインスタで映えるでしょのような編集をしています。
これは予想外。
一方Googleフォトも同じような傾向の編集をしてはいますが、許容範囲内です。
続いて荒崎公園(記憶が正しければ)。
ベースがバキバキの写真からの自動補正です。
↓オリジナル
↓Lightroom自動補正
↓Googleフォト自動補正
今度はオリジナルが一番彩度高めで、Lightroom、およびGoogleフォトは控えめになっています。
Googleフォトは被写体の青に惑わされて黄色被りしちゃってますね。
ここら辺はソフトの限界でしょうか。
花の場合
今回の比較でわかりやすかった例になります。
花と言ってもものすごい繊細な描写が求められるシチュエーションになります。
↓オリジナル
↓Lightroom自動補正
↓Googleフォト自動補正
Googleフォトはわかりやすいですね。
彩度高めのコントラスト強めにした結果、すっかすかの絵になってしまっています。
食べ物の場合
今度は食べ物の写真です。
↓オリジナル
↓Lightroom自動補正
↓Googleフォト
LightroomもGoogleフォトも、基本は彩度高めに補正してきますね。
SNS全盛期の今のトレンドなのでしょうが、個人的にはおなかいっぱいです。
オリジナルが好きですね。
人物写真の場合
最後に人物写真です。
↓Lightroom自動補正
↓Googleフォト自動補正
こちらもわかりやすいのはGoogleフォト。
彩度高め&コントラスト高めに補正した結果、肌の諧調が失われて劇画タッチになってしまっています。
失敗した写真を救うため、基準を合わせるためのものであると考えれば納得できる
他にも複数の 写真で比較してみましたが、納得できるものはそれほど多くありませんでした。
うーんと思っていたところ急に思い出しました。
Googleフォトで写真を自動補正するか聞かれることがあり、写真は決まって暗めに映っている場合であることを。
つまり、失敗した写真を自動補正で救うことが主な目的なのではないかと。
例として始めに示した作例に対し-2露出補正したものをベースとします。
↓オリジナル(仮)
↓Lightroom自動補正
↓Googleフォト自動補正
例えば逆光などで被写体が暗い場合にGoogleフォトで自動補正してもらってSNSにアップするという流れは十分考えられます。
失敗写真を簡単に救うということであればこれは十分目的に合致しています。
Lightroomの場合は少し意図が異なっていて、各種RAWデータに対し基準を合わせるということだと思いました。
そこから自分の味付けをするといったような。
各メーカー調理済みのJPEGデータに自動補正を適用するのはおそらくアンフェアですね。
まとめ
今回は自動補正の有効性について検証してみました。
自動補正を使うべきシチュエーションは
・簡単に失敗写真を救いたい @Googleフォト
・基準を合わせたい @Lightroom
であり、逆に自動補正を使うべきではないシチュエーションは
・ある程度完成度が高い写真をより良い写真にしたい @Googleフォト&Lightroom
となりました。
考えてみれば当たり前で、細部の調整は人によってやり方が全く違いますし、評価も百人十色です。
私はまだまだ自動補正は使用しない予定です。
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