オリンパスの撤退に思うカメラ業界の未来
2020年6月24日、オリンパスがカメラ事業の撤退を発表しました。
これはかつてOM-D E-M10 Mark II を持っていた自分にとってもショックな出来事です。
そこで今回はカメラ業界の未来について考察してみたいと思います。
- ほとんどのユーザーはスマホのカメラで満足している
- 写真撮影の目的を考えるとスマホの方が優れている
- 一眼カメラは「これでいい」ではなく「これがいい」とユーザーに思わせなければならない
- 一眼カメラが一定水準まで淘汰されていくのは間違いがない
- まとめ
ほとんどのユーザーはスマホのカメラで満足している
今の時代、スマホで大抵のものは取れてしまいます。
私の妻も自分が一眼カメラ片手に子供を撮影している横で、特に気にすることなくiPhoneでパシャパシャ撮影しています。
実際、スマホ画面で見る限りはほとんどのシチュエーションでスマホでも一眼カメラでも大差はありません。
以前比較した写真を載せます。
画角は異なりますが、同日同時刻に撮影したものです。
違いがわかりますか?
↓Huawei P30 Liteで撮影
↓CANON EOS Kiss Mで撮影
かくいう私も子供を撮影する機会がなかったら今でもスマホで満足していたと思います。
風景にはそれほどこだわりがありませんので。
写真撮影の目的を考えるとスマホの方が優れている
今どき写真を撮る目的は何でしょう?
プリント撮影して家族と共有?
雑誌投稿?
いえいえ、今写真撮影する主な目的はInstagramなどのSNSや「みてね」などの家族アルバムです。
これらの媒体に対しては圧倒的にスピード感が求められます。
仮に一眼カメラを用いてSNSに投稿するためには一度スマホに送信してからアップする必要があるし、ましてやパソコンに移してRAW現像なんてしているとトレンドから乗り遅れてしまうわけです。
多少画質が優れていたとしてもトータルとして負けは負け。
それも圧倒的な惨敗です。
つまり写真を撮影する目的を考えた場合、残念ながら一眼レフよりスマホの方が優れています。
写真撮影やRAW現像は手段であって目的ではないのですから。
一眼カメラは「これでいい」ではなく「これがいい」とユーザーに思わせなければならない
個人的に一眼カメラは4重苦と考えています。
「大きい・重い・高い。そして(写真共有まで)遅い」
そんな4重苦を打ち破って一眼カメラを購入してもらうためには、「これでいい」ではなく「これがいい」とユーザに思わせなければなりません。
これはかなりハードルが高いです。
無印良品のコンセプトは「これでいい」とのことですが、モノにあふれた現代では
理にかなった指針だと思います。
今どき「これがいい」で購入するモノは多くありません。
一眼カメラのライバルであるiPhoneですら「これでいい」で購入している方がかなり多いと考えられます。
私の妻もそうです。iPhoneを購入した理由は「みんなが購入しているから」。それだけです。
一眼カメラが一定水準まで淘汰されていくのは間違いがない
写真撮影はスマホで事足りるとほとんどの人が感じている限り、一眼カメラがある程度まで淘汰されていくのは間違いありません。
私が一眼カメラで撮影している脇で、妻はカメラに一度も興味を示すことなくスマホでずっと撮影し続けています。
おそらく世間の大多数はこんな調子でしょう。
対スマホということを考えると、一眼カメラの中で「相対的」にセンサーサイズが小さいマイクロフォーサーズは戦いづらかったのかもしれません。
使ってみると素晴らしいのですが。。。
とは言え一眼カメラに全く未来がないかと言えばそうではありません。
一人1台スマホを持つ時代になり、写真撮影する機会や表現する場はむしろ広がってきていると感じます。
写真だけでなく、Vlogなど動画共有も気軽にできるようになりました。
一昔前は考えられない状況です。
このSNSやVlogなど広がった表現の場こそ一眼カメラの切り開く道だと考えます。
言ってるそばからソニーからVlog用のZV-1が発売されていますが、やはりこのようなアプローチになるのだと思います。
まとめ
今回はカメラ業界の未来について考えてみました。
軽く書き始めてみたのですが、とても簡単にまとまるような議題ではありませんでした。
書いている自分がちょっと暗くなるくらい。
ということで今回はまとめません。
議題に選んでおいて申し訳ないのですが、まとまりませんよこんな議題は。。。