α6000のノイズ耐性を検証してみた
α6000はDxOMarkのスコアは82で、APS-Cクラスとしてはいまだにトップレベルである。
一方でネットで調べていくと高感度に強くないという書き込みが散見され、実際の所どうなのか腹落ちしないままだった。
そこで今回はα6000のノイズ耐性を検証し、どのような対応を取ればいいか記載した。
素のデータ、ノイズ処理後のデータ、その対応という流れにしたいため、RAWデータとJPEGデータどちらも用いている。
ISO感度違いでのノイズ比較(ノイズリダクションなし)
高感度の比較として上から順にISO感度800、1600、3200、6400と並べてみた。 ノイズリダクションなしでRAW現像している。被写体は例によって子供のおもちゃである。
この大きさであれば正直ノイズはわからない。
次に拡大した場合を列挙。同じく上からISO感度800、1600、 3200、6400である。
ISO感度3200くらいからノイズが目立ってくる一方で、ISO感度1600までの粘りもなかなかのものだ。
これでα6000は高感度に弱いというのは早計だと思う。カメラはすべからく高感度に弱いのだ。
ここで補足。
こんなに拡大してあら捜ししても意味ないよ、と思う人は一度写真をテレビで映してみてほしい。パソコンで等倍にしない人も、家族写真や風景写真をテレビで鑑賞することは想定できるだろう。
ノイズリダクションなしの写真をテレビで鑑賞するとかなり驚くと思う。
ISO感度違いでのノイズ比較(ノイズリダクションあり)
続いてノイズリダクションあり。とは言ってもJPEGデータであるため、普通の人はこれで判断する。
上からISO感度800、1600、 3200、6400。
これだったらISO感度6400でもそれほどノイズは目立たない。素人意見だが結構処理が巧みな気がする。だがその一方、どんどん塗り絵っぽくなっているのがわかるだろうか。これが子供の肌だとひどく目に付くことがあるのだ。
ISO感度違いでの画像比較(ノイズリダクションなし対ノイズリダクションあり)
最後にノイズリダクションなし(RAWデータ)とノイズリダクションあり(JPEGデータ)の比較をしてみる。
始めにISO感度800。上でノイズリダクションなし、下がノイズリダクションありである。
続いてISO感度1600。
さらにISO感度3200。
最後にISO感度6400。
ここまで来るとすんなり理解できる。ISO感度が上がると塗り絵っぽくなっているのは、素のデータにノイズが多いからだ。つまり、ノイズ低減とシャープさは相反する関係ということだ。
今回の比較を通してα6000の基本的な許容ISO感度は1600だと判断した。このノイズ耐性の踏ん張りは見事と言っていいと思う。
ちなみにぶれてしまっては意味がないので、自分はISO感度の上限値を3200に設定している。
まとめ
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