α6000とG9Xのノイズ耐性を検証してみた
前回『α6000』の高感度耐性を検証したが、他のカメラを検証したことがなかったため絶対評価になっていた。
今回相対評価の実施ということで、選んだ機種は手持ちの『 キャノン PowerShot G9 X』。いわゆる1インチセンサ-が入った高級コンデジである。
比較用の写真を撮るにあたり感じたことであるが、『G9X』の軽さには衝撃を受けた。(いや、α6000の軽さもミラーレス機としては十分衝撃なのだが。。)
結論から言うと、『α6000』のノイズ相対比較が目的だったのだがなんとなく『G9X』いいね!という文章になってしまっている。
α6000の相対評価対象にG9Xを選んだ理由
このブログは自分と同じような悩みを抱えている人を対象としている。
自分は1インチセンサーのコンデジからミラーレスへと進んでいったクチなので、
「 コンデジのままか、ちょっと大きく重くなるがせっかくだから画質がいいミラーレスにするか」 という悩み方をした。
したがって本当に画質に違いがあるか、1インチセンサーのコンデジからミラーレスへと乗り換える価値があるかという比較としてミレーレス代表は『α6000』、 コンデジ代表は『G9X』 を選んだという位置づけである。
ISO感度違いの比較は実用上はほとんど意味がない
露出を決めるのは『F値』『シャッタースピード』『ISO感度』である。
『α6000』のキットレンズのF値は3.5~5.6、『G9 X』のF値は2.0~5.6で、そもそも最少F値に違いがある。したがってノイズ耐性を決めるうえで、『F値』『 シャッタースピード』が同じ条件での『ISO感度』 違いでのノイズ耐性なんて、実用上はほとんど意味がない
例を示す。
以下は室内で撮影した写真の比較である。
α6000 ( F3.5 / 1/60 / ISO1250 )
G9X ( F2.0 / 1/30 / ISO200 )
プログラムオートで撮影すると『F値』『 シャッタースピード』『ISO感度』すべてが異なっているのがわかる。
これを前提としたうえで検証する。
ちなみにカメラ任せにすると各メーカーの思想がわかって興味深い。『α6000』は高感度になることを恐れず手振れを抑える思想になっている。『GX 9』は手振れを恐れず高感度になることを抑える思想になっている。
ISO感度違いにおけるノイズ耐性比較
ようやく本題。
ISO感度違いでのノイズ比較をしてみた。もちろんRAW現像のノイズリダクションなし。
すべて上が『α6000』下が『G9 X』である。
ISO感度400
ISO感度1600
ISO感度6400
この大きさだとノイズもそこまで目立たない。
ここでペンギンを拡大。
ISO感度400
ISO感度1600
ISO感度6400
さすがにノイズ耐性としては2段分近く『α6000』の方が優れていると考えられる。
かと言って『G9X』が使えないわけではなく、むしろレンズ交換を考えない場合はその機動性も含めてこれで十分と思えてくる。何しろバッテリ込みで209g。大きさも強引にポケットに入れている人もいそうな位である。
となると、レンズを交換しないのであれば単純な画質としては『G9X』で十分なのではないだろうか(ソニーだと『RX100 M3』あたり)。
今回本体を並べた写真を撮ったりノイズ比較をしているうちに、普通は1インチセンサーのコンデジで十分という思いを強くした。
まとめ
- 『α6000』は『G9X』に対して2段近くノイズ耐性が優れている
- 大きさ重さを考えると『G9X』の優秀さが目立つ
- レンズ交換をしないのであればコンデジ『G9X』を選びたい
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