【検証編】盛大なパープルフリンジが出たシチュエーションとその対応2/2
前回からの続きです。
前回で記載したパープルフリンジが出やすいシチュエーションを再掲します。
・前景と背景のコントラストが高い(特に白飛び時)
・F値開放付近
・写真の周辺部
ということで本当に上記で出やすいのか検証してみました。
レンズは同じく「SEL1670Z」、本体は結果的にアップデートして「α6400」となっています。
ソニー SONY 標準ズームレンズ Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS ソニー Eマウント用 APS-C専用 SEL1670Z
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- メディア: Camera
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なおLightroom CCにて「色収差の除去」のチェックは外しています。逆に言うとα6400のJPEG撮影だとすべてのシチュエーションでうまくパープルフリンジが除去されていましたのでそこはご安心を!
◆狙ったシチュエーション
前回と同じく枝の隙間を逆光気味で光が通過するシチュエーションを狙ってみました。
唯一の違いは枝の密集度が低いことと晴れであったこと(前回は枝の密集度が高く曇り)。要するに前回はパープルフリンジが出る状況(被写体、環境)としてはある意味最悪だったということですね。
◆コントラスト高い × 写真周辺部 × F値開放(F4.0)
やはりパープルフリンジが出てますね!
とは言え前回のショッキングな出方に比べれば全然ましです(前回が相当むごいシチュエーションだったことを再確認。。)。
◆コントラスト高い × 写真周辺部 × F値絞り(F11)
F値を絞る(F11)とパープルフリンジは抑制されています。
メカニズム通りパープルフリンジを回避するためにはF値を絞ると良さそうです。
◆コントラスト高い × 写真中央部 × F値開放(F4.0)
こちらは絞り開放にも関わらずパープルフリンジが出ていません。
写真中央部であれば絞らなくても結果的にパープルフリンジは出づらいと言えそうです。
◆コントラスト高い × 写真中央部 × F値絞り(F11)
F値開放で出ていないので、予想通りF値を絞っても出ていません。いずれにせよ写真中央部はパープルフリンジは出にくいです。
まとめ
ということでまとめです。
・写真周辺部は色収差が発生しやすいため「パープルフリンジ」も出やすい
・F値を絞ることでパープルフリンジは抑制(緩和)できる
うすうす感づいているかも知れませんが、今回は検証条件としては適切ではありませんでした。そもそもパープルフリンジがそれほど出ていないですよね。前回盛大に出た理由としてはコントラストが高い、つまり曇り(写真の色で言うと白!)の影響が大きいと考えられます。