【物理編】ボケを構成する4つの要素を解説! ボケをコントロールしよう
皆さんはボケの要素を知っていますか?
自分はカメラを触りたての頃、とりあえずF値を小さくしてばんばん写真を撮って喜んでいました。
でも実際はボケの要素は複数あります。結論から言ってしまうと計4つ。
ここではボケを構成する4つの要素を説明します。
本当は被写界深度から順を追って説明しようと思ったのですが、話がちょっと細かくなるし本来話したかった題目になかなか到達しないので、まずはボケの実例と4つの要素を先に説明します。
基準(写真と作図)
写真と作図の基準を以下としました。被写体が人、背景が家です。
被写体である「れみんちゃん」にピントを合わせた結果、背景である「家」が多少ぼけていることがわかるかと思います。
1.F値(絞り値)
F値を大きくすればボケは小さくなります。
逆に言うとF値を小さくするとボケが大きくなるということで、おそらく多くの人が経験していることだと思います。
作図をしてみるとF値が大きくなるとボケ量が小さくなることが理解できますね。
2.焦点距離
焦点距離を長くすればボケは大きくなります。
こちらも作図をすると焦点距離が長くなることによりボケ量が多くなることが理解できます。
3.撮影距離(被写体との距離)
撮影距離を短くすればボケは大きくなります。
ボケさせるときは無意識に子供に近づいていましたが、作図上でも撮影距離を短くすることがボケに大きく貢献していそうです。
4.被写体と背景の距離
被写体が背景に近づくとボケは小さくなります。
こちらは作図がなくとも被写体が背景に近づけばボケ量が少なくなることは容易に想像がつきます。
まとめ -ボケをコントロールする方法ー
この記事ではボケを構成する4つの要素に関し写真と作図を交えて定性的に理解できるように解説しました。
要素自体は知ってはいたものの物理学上いまいち理解できていなかった人もいたのではないでしょうか? 今回作図をすることにより(だまされた気分かもしれませんが)要素ごとにボケる仕組みがわかるようにしたつもりです。
パパママカメラマンの実践例としては中望遠の単焦点レンズを用いて開放F値で公園で撮影するのがおススメです。
上記は「SEL50F18」を用いて近所の公園で開放F値で何気なく撮っただけの写真ですが、それでも子供が主役として浮き上がっているのがわかるでしょうか? おそらくボケていなければ色々背景に無駄な要素が多くて使えた写真になっていないと思われます。
ボケをコントロールすることで何気ない写真を生かすことが可能になります。
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