【検証】「風景写真は絞って撮影しよう」は本当! 想像以上に解像度が違った!
皆さん、風景写真はF値をいくつに設定して撮影していますか?
ネットを見ると風景写真はF値を8~11にすべきみたいに書いてあり、ろくに検証しないままそれに倣っていました。
特に興味もなかったですし。
最近時間があれば風景写真も撮ってみたいなと思うようになり、実際にF値を変えてどのくらい写真に違いが表れるのか検証してみました。
結論から言うと想像以上に写真に違いが現れました。
やってよかった!
今回の使用機器
今回はEOS Kiss M にEF-M22mm F2 STMを装着して撮影しました。
F2.0が開放F値ですから、メーカの設計としてもぎりぎりと想定します。
この開放F値であるF2.0の描写がどうなるのかが興味があるところです。
東京駅を被写体にF値だけ変えて撮影
自宅から近くて簡単に撮影できるスポットとして東京駅を選択しました。
画角は同じままF値だけ2、5.6、11と変えて撮影。
少し荒い設定ですが、それほど見分ける目も興味も持ち合わせていないためまずは上記条件としました。
全体写真の比較
まずは全体写真です。
この写真のサイズで差異がわかる人はまれでしょう。
ちなみにF2.0はシャッタースピードが最大の1/4000秒に引っ掛かり、露出が1/3段弱ほど多くなっています。
このシャッタースピード最大値に引っ掛かって写真が明るくなってしまう場合があるのも絞り開放で撮影する場合の注意点ですよね。
中央付近の比較
続いて中央付近ということで東京駅の奥の塔を拡大して比較します。
自分の目にはF5.6が最も解像しているように見えます。
F11は例の回折が始まっているかもしれません。
周辺付近の比較
最後に周辺付近ということで左上のビルを拡大して比較します。
こちらも自分の目にはF5.6が最も解像しているように見えます。
それよりも驚いたのが開放F値であるF2.0の写真が想像以上に甘い描写になっているということ。
もともと風景写真に興味がなかったので等倍比較なんてしたことがなかったのですが、これだけ甘いとはっきりと開放F値2.0での風景撮影は控えるべきと断言できます。
まとめ
今回の検証ではF5.6が最も解像している結果になりました。
F2.0は描写が甘く、F11は回折現象が始まっているのかF5.6に比べると少しだけコントラストが弱いように見受けられます。
被写界深度も考慮に入れる必要があるので、自分は風景写真はF8~11で撮影しようという判断になりました。
F5.6でももちろん個人的にはOKです。ただ、少なくともF2.0での風景写真撮影はちょっと考えられないですね。