各メーカーのマウント径を調査してみる
※本記事は次の記事と連続しています。
次の記事の調査の流れで加筆した個所もあるので、ご了承ください。
↓次の記事
今、自分はα7Ⅲの特徴を探るべくα6400と比較しながら撮影しています。
上記は同じメーカーのフルサイズとAPS-Cの結果比較ですが、ネットを検索するとフルサイズ同士の比較も盛んにおこなわれています。
その中でよく目にするのは「ソニーのEマウントは口径が小さくフルサイズに適していない」といったような記載。
そこで今回は各メーカーのマウント口径を比較してみました。
マウント径とセンサーサイズを比較するだけでは光学設計上意味がない
最初に断っておきますが、光学設計上フランジバックのようなほかの要因も密接にかかわってくるため単純にマウント径とセンサーサイズを比較するのは意味がありません。
よってこの振舞を理解するため、まずはマウント径およびセンサーサイズが同じ場合におけるフランジバック影響のマンガ絵を載せました。
↓マンガ絵
同じセンサーサイズやマウント径だったとしても、フランジバックの違いで光学設計上大きく異なります。
ここに主役であるレンズ影響も加味されますが、いずれにせよセンサーサイズとマウント径の比較だけでは何も語れないことが定性的に理解できるかと思います。
そのうえで、次の目次で各メーカーのマウント径とセンサーサイズを比較します。
各メーカーマウント径一覧
最初に一覧の掲載です。
今回はソニー、キヤノン、ニコンのフルサイズ、APS-Cを比較しています。
↓一覧表
一目瞭然ですね!
他社と比べると、フルサイズ×Eマウントは明らかにセンサーサイズに対してマウント径が小さいです。
素人がこれを見るとフルサイズに向かないと判断するのもわかりますね。
(素人はこんなの見ないか。気にするのは中途半端な知識をかじったオジサン)
※加筆
一眼レフのFマウントはさらに内径が小さいです(44mm)。
つまりは我々素人がわーわー言っているだけで光工学的には大きな問題ではないかもしれません。
何枚ものレンズを用いて光を集約するレンズ断面図を見ると、確かにそう思います。
ここは理系パパのブログなので、センサー端とマウントがどのくらい幅を持っているのか計算します。
使うのは三平方の定理(a^2+b^2=c^2)。
理系ですらないですね。
↓センサー端、マウントの幅比較
やはりEマウント×フルサイズの幅の狭さが際立っています。
現代ならではの光学補正を前提としたマウント設計と言えそうです。
逆の観点で気になったのはZマウント×APS-Cの組み合わせです。
ちょっとこれはやりすぎ感がありますね。。
光学設計の自由度は高そうですが、カメラ本体の設計自由度が低いはずです(つまり小型化が限定的)。
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まとめ
今回は各メーカーのマウント径を比較してみました。
前述の通りフランジバックなどのその他要因もあるため、単純にマウント径とセンサーサイズの比較だけでは何も語れません。
一方でEマウント×センサーはフルサイズに向かないと言われかねない口径であることも認識しました。
大胆と言えば大胆ですが、ソニーがフルサイズをあらかじめ見越してEマウントを定めたかはちょっと疑問なところもありますね(EマウントはAPS-Cから始めてフルサイズに適用)。
こうなってくると、次はフランジバック影響なども定量的に検証していく必要がありそうですね、面倒ですが。。
※加筆
次の記事の調査の過程で、ソニーは明らかにフルサイズを見据えてEマウントを設計したのだと個人的には思いました。
早々の前言撤回。。
内容はそちらにて